マンションやアパートなどの賃貸物件(集合住宅)で発生しやすいトラブルが、近隣住人との騒音トラブルです。
一言に騒音トラブル(騒音トラブル)といっても、音の響き方(音源とそれを伝える壁や床、空気)の条件によって、トラブル状況も大きく異なります。
■空気伝播音
空気伝播音とは、音源が直接大気(空気)を振動させたものを言います。アパートなどでの空気伝播音というと、隣室の住人の生活音(話し声やテレビの音など)と、居住外部からの音(自動車の走行音や虫の鳴き声)に分けられます。
空気伝播音は、壁によってある程度は減衰されます(弱くなります)。この減衰の程度を表す単位として遮音等級D値(Difference値)というものが使用されており、D値が大きいほど遮音性が優れていることになります。
例えば、D-40の壁、元の音が100dB(デシベル)の場合、壁の向こう側で聞こえる音は約60dBとなります。
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■固体伝播音
固体伝播音とは、物質(物件で言えば、床や壁、天井など)を振動させて伝わる音を言います。子供の頃遊んだ糸電話が分かりやすい代表例です。
物質を通して音が伝わるので、空気中よりも早く音が伝わるという特徴があります(空気:340m/秒、鉄:5950m/秒)。
その為、建物の隣の部屋からの騒音と思い込んでいたものが実は下の部屋からであったり、騒音元が特定できないといった特殊なケースや、音を伝える物質の特性によっては、元の音を数倍にして伝えてしまうというケースさえあります。
固体伝播音は、更に「重量衝撃音」と「軽量衝撃音」に分類されます。
■軽量衝撃音
軽量衝撃音とは、周波数の高い音で、床にスプーンを落としたり、椅子を引きずった時の音で、文字で表すならカーン、キーンといった類のものになります。
賃貸の床がフローリングの場合などに、この軽量衝撃音が騒音になることがあります。床の表面素材によって遮音効果が変わり、防音カーペットや吸音材を敷いているだけでも遮音効果が高まります。遮音等級は、LL-45、LL-60という表記で表現され、数値が低いほど、遮音性能が高くなります。
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集合住宅にお住まいの方で、お子さんのいらっしゃる方にオススメなのが、足音などが階下の方へ聞こえないようにする為の防音カーペットです。
私も生活時間の最も多いリビングに防音カーペットを購入しました。
いつか階下住人に怒られるかも?というストレスも軽減でき、本当に助かってます。出費は少し大きいかもしれませんが、ストレスや引越しをする苦労と費用を考えたら安いと思います。
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■重量衝撃音
重量衝撃音とは、周波数の低い音で、子供が飛び跳ねたときやドアの開け閉めなどのドスン、バタンという音です。床の素材が硬くて重く、更に厚い程、遮音効果は高まります。遮音等級は、LH-45、LH-60という表記で表現され、数値が低いほど、遮音性能が高くなります。