賃貸アパートや分譲マンションの情報(間取り図)を見ると、よく洋間6畳とか和室10畳といった畳の大きさが明記されているのを見かけます。
おおよその部屋の大きさを捉える目安として参考にできる情報ではあるのですが、実際に下見で部屋を訪れてみると、「随分小さいなぁ」「本当に6畳?」と感じることがあります。
私もかつて築数十年の実家を離れてはじめてアパートを借りたとき、同じ6畳部屋の大きさ(サイズ)の違いにちょっと違和感を感じました。
実は畳には幾つかの規格(大きさ、サイズ)が存在しています。
それを知らずにイメージだけで下見もしないで賃貸契約をしてしまい、いざ部屋に行ってみたら狭すぎて家具が置けなかったり、圧迫感で息苦しかったりすることもありえます。
間取り図に記載された畳の大きさだけで部屋を勝手に想像するのではなく、必ず実際の部屋の大きさを目で見て確認するか、どの畳の規格で6畳なのかといったことを確認しましょう。一番部屋の大きさを確認する場合に間違いがないのが、u(ヘイベイ)という単位で大きさを確認することかもしれませんね。
以下に、主な畳の種類と、畳の大きさ(規格)を説明します。
■京間(きょうま)・本間(ほんま)・本間間(ほんけんま)
京間1畳の大きさ:191cm×955cm≒1.82u
京間は別名で本間とも呼ばれ、規格としては一番大きな畳です。
主に京都より西側の地方で使われています。
■中京間(ちゅうきょうま)
中京間1畳の大きさ:182cm×91cm≒1.66u
京間の次に大きな規格の畳で、主に愛知、岐阜、名古屋などで使用されています。
■江戸間(えどま)・関東間(かんとうま)・田舎間(いなかま)
江戸間1畳の大きさ:176cm×88cm≒1.55u
江戸間は関東間、田舎間とも呼ばれ、関東を中心に、全国各地で幅広く使用されています。
■団地間(だんちま)
団地間1畳の大きさ:170cm×85cm=1.45u
地方というよりも、団地やマンションなどの集合住宅で使用されており、最も小さな畳です。分譲マンションを購入する場合などは、特に注意しておくべきかもしれませんね。
首都圏不動産公正取引協議会の決まりとしては、何畳と表記する場合の1畳は、1.62u以上の大きさ(サイズ)であることと決まっています。
つまり、京間か中京間を規格としている場合は、何畳と表現して良いことになります。それに満たない大きさ(江戸間、団地間)の場合は、uという単位で表現することになっています。
洋間6畳などと表記してある物件情報は、基本的にある程度の大きさを確保されているはずなのですが、なかには、江戸間を規格として何畳と表現している物件もありますので、必ず何uなのか、もしくは畳の種類(規格、大きさ)が何なのかを確認しましょう。
※畳の大きさ(サイズ)は、本来「尺」や「寸」という単位で表現されますが、現在はあまりこの単位になじみがないこともあり、このサイトでもcm表記としております。