■物件情報
所在地や名称は、様々な手続き(転居、転入、会社への届けなど)に必要となりますので、間違いや読み方を確認しましょう。また、しばらく住人のいなかった物件などでは、他の住人が勝手に駐車場を利用している場合などもあり引っ越し早々近隣トラブルになったりもしますので、駐車場番号なども必ず確認しておきましょう。
■費用
家賃、管理費、駐車場料金などの月額に間違いがないことを確認しましょう。特に家賃を交渉して値下げして貰った場合、その内容への訂正がされていない(忘れている)こともありがちです。
また、家賃の支払い方法(支払期日、振込み/引き落とし、取り扱い可能な銀行名)に関しては、給与振込み銀行から引き落としができないと、毎月のことになるので意外と負担が大きくなります。家賃滞納などにもなりやすいので、できるだけ容易な方法を選択すると同時に、滞納した場合にどうなるのか(どうすれば良いのか)という点も合わせて確認しましょう。
また、銀行振り込みなどでは手数料が発生する場合もありますので、その場合の手数料を誰が負担するのか取り決めが必要です。わずか数百円でも、長年住むことを考えると大きな出費になりますので、大家さんに負担して頂けるように交渉しましょう。
■敷金
退去時のトラブルの原因になりやすいのが敷金の返還です。滞納した家賃と相殺や、自然消耗以外(過失や掃除を怠った為に)の破損箇所の修繕のみ明確に敷金から引かれると記載してあるものもありますが、原状回復費用としてなどの漠然とした記載の書類も多くあります。
「原状回復費用として」といった記載しかない場合は、非常にトラブルが発生しやすいので、どこまでが借主の負担となるのか範囲を具体的に定めて明記していただいてから署名をしましょう。
もしも、退去時にならないと分からないなどの曖昧な返事が返ってきてしまうようであれば、退去時に不動産会社(貸主)の都合が良いように敷金から引かれてしまう可能性が高くなるので、契約を見送ったほうが良いかもしれません。
また、注意が必要なのが特約事項として明記されている内容です。貸主が本来負担すべきと思われる内容、例えば、部屋のクリーニング費用、襖の張替え費用、消毒費用などが、借主の負担として明記されている場合があります。このような場合は、納得のできる条件に変更してもらうなどの交渉を行い、できるだけ借主の負担にならないようにしておくべきです。
■更新
更新期間は何年ごとにあるのか、またその際の更新料はいくらなのかという点も確認が必要です。なかには、更新ができない(退去日時が決まっている)物件もあります注意しましょう。
また、更新後の家賃が若干高くなるような物件もありますので、合わせて確認が必要です。
■設備
設備として明記されているもの(例えば、エアコン、ガスコンロ、駐輪場など)は何があるのかを確認しましょう。
通常の使用方法によって、設備扱いのものが故障した場合、基本的には貸主(大家さん)が修繕費用を負担することになります。設備として明記されていないものは、故意や過失などに関わらず、全て借主の負担で修理しなければなりません。
■解約予告
退去が決まった際に何ヶ月前(何日前)までに連絡しなければならないのか、退去報告の連絡先、連絡方法(電話、または書類提出)などは、念のため確認しておきましょう。
特に転勤の多い方は、突然の移動があったりすると、引っ越した後も数日間〜数ヶ月間家賃を支払わなければならないこともあります。
■注意事項、特約事項
ペット禁止、石油ストーブ禁止とか、楽器禁止といった一般的なものだけでなく、上記したような契約更新後の家賃の値上げや、退去時の借主の負担費用が大きくなるような内容などもあります。
非常に重要な内容が明記されていることもありますので、不明点は絶対に確認しておきましょう。